チョコレート×キャンディ
「1組へ直行して! 二人のほうが早く着くから! あたしも後で追い付いてやる!」


「「は、はい!」」


白川さんの熱気と言葉に圧倒されて、私達は1組に行くために階段を降りた。


追い付いてやるって、どういう意味……?


後々、白川さんが運動オンチだということを知った。



「着いた! あ、の……」


1組に着いたはいいけど、私は聞くのを戸惑っていた。


だって……



近くにいた二人は明らかに“危険”って感じの男子……。


話しかけづらい……。


「竜也ーー! かなめぇえぇん!」


後ろから、白川さんが誰かの名前を叫びながら突っ込んできた。


近くにいた二人が同時に振り向く。


「梨衣子!」


「誰だよ、かなめーんって」



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