チョコレート×キャンディ
髪が茶色い男の子は、たぶん白川さんの名前を呼んで、
切れ長な目の子は白川さんの言葉にツッコんでいた。


「……もしかしたらこの二人が、草太君が言ってた……?」


千香ちゃんが呟く。

私もそうだと思った。


「大変なんだよ! 草太が連行された! たぶん昨日のことだよぉ!!」


「「 !! 」」


白川さんの言葉を聞いたとたん、二人は顔を強張らせた。


昨日のって……?


胸に、なんだかモヤモヤが現れる。


「やっぱバレたか!? んで草太どこだよ!」


「理事長室!」


「だから、やめようって言ったのにぃ!!」


白川さんと茶髪の子は理事長室の方向へ走っていく。


「おい! あ…、なんかサンキューな! じゃっ」


切れ長の子は片手を顔の前に出して、申し訳なさそうにしながら、後を追っていった。



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