フリージアとアスチルベ


「それではプリント配ります。
いま配ってるプリントは今年一年で行う行事予定表です。
一応日付も書いてあるけど、もしかしたら変更になるかもしれないので注意してね。」


プリントを配る手つきも先生で、私の知ってる先生じゃないみたいで...

本当に私の知ってる暁兄ちゃんなのかな。



「それでは、今日はここまで。
明日から、元気に登校してきてください。
じゃあ、起立!さようなら。」


挨拶を終えてみんなが動き出すと、ある男の子が柊くんのところにやってきた。


「三井!
みんなでボウリング行かないか?」

「お、行く行く!
理湖、那瑠、お前らは?」

「私は別にいいけど...
那瑠ちゃん、気になるなら行っておいでよ。」

「...うん。
柊くんごめん、また誘って。」


私は誘いを断ると、荷物をもって職員室に向かった。


< 8 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop