幸せって、なに
回復を願う
 月曜日になり
美沙希は傷心のまま学校に行ったが
授業に身が入らず
ボーっとしている事が多かった。

美沙希や父が話した訳でもないのに
母親が自殺未遂で入院中なのは
先生も生徒もみんな知っていた。
先夜の騒動の事も広まっていた。

こういう事はあっと言う間に噂になり
口から口へと伝わっていく。

みんなは心配してくれ、
先生も授業中の態度を責めはしなかった。

「美沙希、大丈夫?
お母さん、意識戻って元気になるといいのにね。」
泣いてまみは言った。

「うん、ありがとう。」

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