FALL✩°。⋆あのボールが落ちるまで⋆。˚✩




「聞いてるかぁ??」






まこが心配そうな顔で覗き込んできた
うっ…かわいい……








「あ、部活!?」






「波留はすぐボーーってするんだから、人の話を聞いてるのか聞いてないのか全然わかんないわ」







なんだろう、聞こえてはいるんだよ?
でも、別のこと考えてたら反応が遅いというかなんというか…

そういう人なのです…







「ごめんごめん!
まこは何部入るの??」








「んー…いまのところ、写真部とか?まだちゃんとは決まってないけど、
早く帰れるとこにする」








ってまこが言った時
サッカー部らしき人が残念そうな顔をしていたので…





「サッカー部のマネージャーとか…「え、無理」






わたしが全部いう前に即答だよ




ごめん
サッカー少年…
ターゲットは、サッカー部のマネージャーには揺るがなかった







「まぁ、自分はなんとかなる
波留、どうせまだ決めてないんでしょ?バレー続けたらいいのに
もったいないよ」







「いやいや!もう、バレーはいいんだよ小中してて、もう疲れたっていうか…
もう、バレー離れしようかなと
あはは…」








「まだ、したいくせに」







まこはわたしに聞こえないように言ったつもりだったけれど、はっきりと聞こえた








「まだしたいくせに」か……





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