エリート同期は意地悪がお好き
「…司に教えてもらったら?」
「ッ⁈…久美、冗談やめて…なんでそう、司とくっつけたがるの?」

そう言って溜息をつく。

「…お似合いだと思うから?…あ、いけない。私もう戻るわ。頼まれてた仕事するの忘れてた」

お茶を一気飲みした久美は風のごとく行ってしまった。

…やたらと司を勧めるのはやめてほしい。…変に意識して、同居に差し支えそうだ。

ご飯を食べ終えた私も、食器を片付け、オフィスに戻って仕事を始めた。

…仕事をしながら、ふと、晩ご飯のことを思い出す。今晩なににしようかな。

…司って、何が好きで、何が嫌いなんだろう?…昨日、聞くの忘れたな。

連絡先は交換してたので、メールを送る。

すると直ぐに、返信が来た。

嫌いなものはない…か。

ん?カレーがいいって書いてある。

私はまた直ぐに返信した。了解…と可愛くもないメールを。

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