エリート同期は意地悪がお好き
定時まで、みっちり仕事をした私は、帰りにスーパーに寄って、材料を買って帰る。

司はきっと帰りが遅いだろうから、ゆっくり作れるな。

いつも1人でご飯を作って食べるだけだから、誰かの為に、作るのは楽しい。

鼻歌を歌いながら、料理をしていると、突然後ろから声をかけられて驚いた。

「ただいま」
「ッ⁈…」

驚いた拍子に、混ぜていたカレーが手に飛んで、熱さのあまり顔をしかめる。

「バカッ!」
「司が急に声かけるから〜」

赤くなった手を、司が水道で冷やしてくれる。

「そんなに驚くとは思わなかったんだよ。悪かったな」

「今度から、驚かさないでよね」

そう言って怒ると…

「分かった、ん〜、やっぱまたする」
「〜ッ!」

司を睨むと、司は笑いながら私の怪我の手当てをしていた。
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