君のいない世界なんていらない
珍しい人間


「神様!」

「今日も暇なんだね」

「神様に合わせてあげてるの」

アイは毎日僕の社に来る。
町中を歩き回っていると彼女と会いづらくなるから、僕は最近社にいることが多い。

アイと過ごす時間は、一人で町を歩いていた毎日よりもずっと、充実して楽しかった。

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