それは危険なラブミッション
「好きというよりは、憧れか」
「憧れ?」
「本能のままに生きている動物への」
「本能の、まま……?」
ルイはもしかしたら、いろんなことを我慢しているのかもしれない。
ふと、そんなことを思った。
大企業のトップ。
それは、私なんかには到底想像もつかないほどの重責。
飄々(ひょうひょう)とした表情の裏では、とてつもなく大きなものを抱えている。
だから、自由に生きる動物に憧れを持つのかもしれない……。
「弱肉強食こそ、俺の進む道だ」
「……え?」
「強い者だけが勝つ世界」
「…………」
「何だ?」
押し黙った私にルイがポカンとする。
「心配して損した」
「心配? 誰のだ」