それは危険なラブミッション
「あ……うん……」
「コーヒーくらい御馳走してやろう」
「でも、株主総会の後で疲れてないの?」
「それが分かっていながら待っていたのは莉夏だ」
「――っ、だよね」
ごもっともなルイの言葉を否定できない。
自分の気持ち最優先でここまで来てしまったのだから。
「まぁ気にするな。莉夏の訪問ならいつだって歓迎だ」
そんな言葉にいちいち動揺する。
ルイへの気持ちに気付いてからの私は、どうもおかしい。
私をエスコートするためだけにルイの手が腰に軽く触れただけで、心臓が口から飛び出しそうなほどなのだから。
二回目になるルイの部屋に到着すると、私をソファに座らせ、ルイはキッチンへと立った。
宣言通りコーヒーを淹れてくれるらしい。
自分の気持ち一つで、ルイの部屋にいるときの緊張度合が全然違う。
家具を運び込んだときとは、比べものにならないほどだった。