遥か~新選組桜華伝~
冷たい瞳の裏で、大きな優しさに守られていたんだよ。
だから……。
「私は新選組と戦う気はありません」
二人を順番に見て、きっぱりと言った。
「なに……」
と呟く遥空の低い声に、心臓がドクンと鳴った。
けれど後悔はしてない。
「私は長州に協力することはできません」
この決意は揺らいだりしない、絶対に。
たとえ殺されてしまうことになっても……。
「そんなことが……許されると思うなよ」
遥空は懐からお札を取り出して、息を吹きかける。
と、それを私に向かって投げつけてきた。