遥か~新選組桜華伝~
うそ……足が勝手に動いて……!
なにこれ……いや……!
やだ…止まって……!
止まれと願う意志に反して、どんどんと遥空へと近づいてく。
止まれ…止まれっ!
止まってよ……お願い………っ
泣きたいくらい苦しいのに、悲しいのに。
操られた体は涙の一滴すら流せない。
やっと足が止まったときには、遥空の目の前。
「おまえは俺から逃げられない」
私の肩を掴み、耳元で囁かれた。
「……っ」
ゾクリと全身に寒気が走る。
怖い……。
いったい遥空は……何者なの?