忘 恋
二章  過 去

俺は(23才)、大学を卒業してすぐ
親父に言われるまま
親父の会社に入った。

その頃の俺は、親父のいいなりで
自分自身に辟易していた。

その日々の中、親友の要から
合コンの誘いがあった。

合コンとかは、どうでもいいが
飲みたい気分だった。

要も父親の会社に入社したが
要の会社は、
うちよりも若干規模が小さい。

だが、要の父親は、要に理解があった。

俺の所とは大違いだ。
俺の親父は、威圧的で
理解なんか一切ない。

俺は、だんだん‥‥と腐っていった。



まぁ、見た目の良い俺は、
要に良く利用される。

それは、要の優しさでもある。
俺に息抜きをさせてるんだろう。

今回は、その誘いに
     乗ってやった。


俺は、身長187センチ
母譲りの顔をもち、
女に苦労した事がない。

要も、身長185センチ
あいつは、柔らかなイケメンだ。


合コン場所に
時間より少し遅れてついた。

要から
「留衣、遅いよ。
  みんな、待ってるよ。」
と、言われて

「ああ、悪い。」
と、言って、回りを見渡すと
一人こちらを見ずに
ガツガツ食べている女がいた。

俺は、その女の横に座って
要にビールを頼んだ。
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