忘 恋
十三章  パーティ
純は、焦りまくり‥‥で

雫は、
「あの時は、本当に助かったんです。
芹香が、両親に心配かけないように
事情を話さずにいてくれたから
芹香が、ずっと付き添ってくれて
その時に、純も一緒にいてくれて
あの時は、本当にありがとう、純。」
と、言うと

留衣は、すかさず私を抱きしめて
純を睨んでいたから、
「もう、にらんだらダメ!」
と、言うと

社長秘書の青木さんが、大笑いして
「こんな、副社長をみせて頂いて
最高です、雫様は。」
と、言うから
皆も、笑いだして
私は、真っ赤に‥‥
留衣は、フン!と。

青木さんに、
「そろそろ、会場にお願いします。」
と、言われて
皆は、ぞろぞろと

翔は、心咲さんが、手を繋いで
今日は、私のお披露目をかねて
だから、後から留衣と入る。

時間になり、
お義父さん、お義母さん
心咲さん夫婦と翔が入り
「じゃ、ママ先に行ってるね。」と、翔。
「うん、中でね。」と、雫。

「入るぞ、誰も見なくていい。
俺だけを見ておけ。」と、留衣。
後ろで、純が肩を揺らして笑っていた。

留衣が、私の腰に腕を回して
会場に入ると
キャー、キャー‥‥
副社長が、女性と‥‥
えっ、奥様じゃない?
どなた?‥‥綺麗‥‥
男性陣は、頬を赤らめて

留衣は、
「だから、見せたくなかったんだ。」
と、ぶつぶつ、言うから
「留衣、今日は社員さんの
慰労でしょ、そんな顔しないの。」
と、雫が俺の顔をそっと撫でる
それだけで、俺のイライラは
ぶっ飛ぶ!

「ああ。」と、私に微笑むから!!
また、会場が、ざわめく‥‥
私達が、位置につくと。
お義父さんの挨拶が始まった。
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