青空の魔法
どうせ濡れついでだ。

オレ達はホースの水を縄跳びみたいにして、跳んだりくぐったりして遊んだ。


「あ、虹」

気がつくと、水しぶきに平行するように小さな虹がぽっかりと浮かんでいた。

「キレイ! ちゃんと七色ある!」


アミノがあんまり喜ぶから、オレはホースをその位置で固定させ、水を放ち続けた。


緑の庭に浮かんだ淡い光。
手につかまえられそうな七色の輝き。


そのうちに足元が水浸しになり、オレ達はやっと楽しい水遊びをおしまいにした。


「キレイだったね、虹…」

アミノは名残惜しそうに、まだ目を輝かせている。


「思い出したよ」

そんなアミノにオレは言った。

「オレ、科学者になりたかったんだ。ガキの頃初めて虹を見て、そう思った…」


オレがそう言うと、アミノは虹を見たときよりもうれしそうに笑ってくれた。
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