好きの代わりにサヨナラを《完》
あたしに向けられた視線が怖かった。

誰もあたしのことを必要としていない感じがした。



音楽に合わせて自然に動いていたあたしの足が止まる。

振付も歌詞も全部飛んでしまった。



美憂なら、きっとあたしを助けてくれる。

あたしは美憂がいる右隣を振り返る。

そこに、美憂の姿はなかった。



あたしを助けてくれる美憂はもういない。

いつもあたしに可愛い笑顔を向けてくれていた美憂が立っていたポジションは、ポッカリ穴が空いていた。
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