好きの代わりにサヨナラを《完》
テープに書かれた0という数字を見つめる。

この場所の重みを改めて感じた気がした。



あたしは、もう自分に負けたくない。

センターで笑顔で踊るあたしの姿を彼に見てほしい。

あの日、蒼が選んだ言葉は間違いじゃなかったと信じたい。

『好き』の代わりに『サヨナラ』を……



あたしは大きく息を吸ってゼロポジションに立つ。

目を閉じて、ステージに立つ自分を思い浮かべる。

あたしは胸に手を当てて、ゆっくり目を開いた。
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