ソラは今日も喧嘩中
せっかく壮一と帰れると思ったのに、最悪。

なんで今日に限って日直!?

大空と一緒なはずなのに、あいつはどこだ....。

馬鹿!バカ大空!

「こにちゃん日誌書き終わった?」

ひょいっと顔を出したのは、バカ大空だった。

「まだだしっ!誰かさんのせいでっ!」

全力で嫌味を言ってやった。

「あらら、眉間にシワなんか寄せちゃって。怒んなって。」

そう言って、私の前の席の椅子に、反対向きで座る。

そして、眉間をつんつんと触ってきた。

ぷちん。

「バカ大空!本当だったら、今頃壮一と帰ってたのに!」

半泣き状態でキレてしまった。

「なんだよ、壮一、壮一って!」

はぁ!?

「人待たせてるって言ってんの!嫌われたらあんたのせいだからね!?」

「あーもう、うるせぇ!」

「っ!....やっ!」

いきなり、唇を奪われた。

「これから、俺の前で壮一って言うの禁止。言ったらまたするからな。」

そう言って、無理矢理シャーペンを奪われ、日誌も大空のほうに向けられた。

「行けよ、あとやっとくから。待ってんだろ?」

皮肉の一つでも言ってやりたかったが、涙を堪えるのがやっとで、言われるがままに席を立った。
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