Soul Lovers~世界で一番愛する人へ~
「はぁ?誰がこんな変態と!友達のわけないでしょ。会ったのは2度目よ!!」
私の言葉に、梨央さんはますます機嫌が悪くなった。
しまった。墓穴を掘った!
しゅんと落ち込み、うな垂れていると、伊織さんが私たちの飲み物をテーブルに置いた。
伊織さんが、梨央さんの前にコーヒーを置くと、梨央さんは小さく頭を下げた。
伊織さんがその場を離れると、梨央さんが兄に聞いた。
「今、営業時間外でしょ?」
「閉店開業みたいなもんだ」
喉を鳴らして、美味しそうにビールを飲んだ兄が言ったのが聞こえた伊織さんが、遠くから叫ぶ。
「お前が強引に開業させてんだろ!!」
そんな伊織さんに「まぁ、硬いこと言うな」とへらっと笑った兄は、
「雛子に会いたくて、来たんだろ?」
今までのふざけた口調とは一転、真面目な顔で梨央さんに聞いた。