Soul Lovers~世界で一番愛する人へ~



12月24日は大阪で、25日は東京でSoul Loversのクリスマスライブがある。



だからクリスマスもクリスマスイブも、2人で過ごせないからと言って、



「本当に、ごめん」



七倉さんは、頭を下げた。



いつも私のことを考えてくれる七倉さん。



芸能人なんだから、クリスマスみたいに大きなイベントの日は、きっと仕事だろうって思ってた。



「謝らないでください。七倉さんのお仕事は分かっています。すごくたくさんの人が七倉さんに憧れて。七倉さんが大好きで。
1年に1度の大きなイベント。クリスマス、七倉さんは、七倉さんを一生懸命応援してるファンの人たちと、最高に楽しい時間を過ごしてください」



会えなくても、こうして私のことを考えてくれる。



その気持ちだけで嬉しい。



「我慢ばかりさせて、ごめんね」



七倉さんは、椅子から立ち上がると、私の横に立って、私の肩を引き寄せて抱きしめた。



「七倉さんは優しいです」



七倉さんの、広い背中に腕を回す。



七倉さんの、私を抱きしめる腕に力が入った。



「本当は、クリスマスに雛子ちゃんと過ごせなくて、寂しいのは俺のほうだよ」



耳元で、切ない声で囁かれて、七倉さんの心が伝染したみたいに寂しくなる。



そして、



七倉さんも、私と同じように会いたいって思ってくれてるんだって、嬉しかった。




< 206 / 218 >

この作品をシェア

pagetop