Soul Lovers~世界で一番愛する人へ~
退屈な授業にあくびが出るのを我慢してると、机の中のスマホが光った。相手の名はマッシー。兄の雅高からだ。
机の下でこそこそと返信する。
マッシー[家、何時に戻る?]
雛子 [6時]
マッシー[帰ったらパソコンの中のCD-ROM持ってきて]
雛子 [どこに?]
マッシー[コーギー]
コーギーは兄が入り浸っている横浜のクラブの名前だった。
雛子 [わかった]
そう打ち終えると、スマホを机の中に戻した。