Soul Lovers~世界で一番愛する人へ~
『ねぇ、もしハルに彼女が出来たらどうする?』
『エー?絶対やだ。許さない!』
『だよねー』
『でも相手が梨央なら応援する』
『うん。私も。お似合いだもんね、2人』
学校に行く途中の電車の中、知らない女の子たちの会話が聞こえた。
彼女たちの言葉に、耳をふさぐ。
錆付いたナイフで胸を切られたみたいに、鈍い痛みが走る。
痛いよ。苦しいよ。
七倉さんは、手の届かない遠くの人。
それでも、
「もう……会ってくれないのかな?」
じわりと滲んだ涙を、指でぬぐう。
テニスコートで七倉さんと別れてから、もう3ヶ月が過ぎていた。