オフィスにラブは落ちてねぇ!!
「ごめんな、長い間ほったらかしにして。寂しかっただろ?」

ニヤニヤ笑う泰士に頬を撫でられた愛美は、驚きと恐怖で口の中はカラカラに渇き、声も出せなくなった。

「あれから何人か他の女と付き合ってみたけど、結局さぁ…やっぱり愛美が一番だってわかったんだ。あんなに尽くしてくれたの、愛美だけだもんな。」

ジリジリと詰め寄って来る泰士から逃れようと、愛美は震える足で半歩、また半歩と後ずさった。

「また昔みたいに戻れるだろ?愛美は俺がいないと生きていけないもんな。」

追い詰められ背中が壁に当たり、愛美は逃げ場を失った。

何度も殴られ犯された恐怖が愛美の脳裏に鮮明に蘇る。

(いや…もうあんな怖い思いするのは絶対いや…。)

愛美は必死で首を横に振った。

「なんだよ、ずっとほったらかしにしたからすねてんのか?可愛がってやるから機嫌直せよ…な?」

泰士は強張った愛美の手を引き寄せ、強引に床に押し倒した。

(いや…!!助けて!!)

どんなに叫ぼうと思っても、掠れた声すらも出ない。

「いいだろ愛美…。もう乱暴にしない。優しくするから…。」

泰士の手がブラウス越しに愛美の胸を執拗に撫で回した。

「…や…やめて…!!」

やっとの思いで、消え入るような掠れた声を絞り出した愛美の体を、泰士は尚も乱暴にまさぐる。

「ん、もっとか?愛美はこうされるの好きだったよな?」

泰士は乱暴にブラウスと下着をたくし上げ、露になった愛美の胸にヌメッとした舌を這わせた。

「すぐに気持ち良くしてやるよ。」

いやらしく太ももを撫でられ、下着に手を掛けられて、恐怖と嫌悪感で愛美の目から涙がこぼれ落ちた。

(いや…!!お願い、助けて…!!)







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