もう愛情を求めない
最期…?



息を引き取ったと見られる今頃に、さっきの言葉がフラッシュバックする。



この事態を覚悟していた看護師たちは、冷静に対処する。



「ごめんね、娘さんは廊下で待っててね」



強引に追い出されるようにして、私は外に出る。



なんか…一瞬だった。


刹那の時間にこんなにも物事が動くなんて、理解しがたかった。



そして何十分かが経った。


「今の患者って評判悪かったけど、ここまで性悪とは思わなかったわねー」



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