もう愛情を求めない
そう思って私は幸せに浸りながら、アパートのロックの解除方法を聞いた。



「また来るね。

バイバイ」


「おう! 気をつけてな」


アパートを出ると、一人になる。


快君は私を何度も送ると言ってくれた。


しかし私は断った。


何か嫌な予感がするから。



単なる思い違いかもしれないけど。


それでも快君を巻き込みたくなかった。


これ以上彼を困らせたくない。



< 403 / 461 >

この作品をシェア

pagetop