もう愛情を求めない
しかしあんなに義兄に貶められたため、素直に彼に近づくことはできない。


「何で…謝るの?

あの人が言ったこと、ほとんど事実だよ?


私が…汚い女っていうのは、確かなことだよ…」


自信は無いけど、嘘ではない。


しかしこれを伝える方にも、勇気がいる。



そのためハキハキと喋れない。



「俺はあーちゃんが本当にそうなりたかったとは思わない。

全部強制されたんだろ?


俺雄哉さんよりあーちゃんのこと知っている自信ないけど、それだけはわかるから」



優しく微笑んでくれる彼に、安心する。


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