もう愛情を求めない
しかしもうこの優しさに触れてはいけない。



「ありがとう…
快君のそういうたくさんの優しさ……

本当に嬉しかったよ。


今まで本当に…。


伝えきれないほどあるから、どうすればいいかわからないけどさ」


「何でそんな最後の別れみたいな感じで言うんだよ」



ちゃんと目を逸らさずに言えたのに。


快君が私の意図を理解したため、つい逸らしてしまった。


「だってそうだよ。

私自身がたくさんの迷惑をかけたっていうのに、受け入れてくれた。


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