sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜
「それでも就活生か。聞いた俺が間違いだったな……まあいい。今は出払って人手も時間もない。ちょうど雑用を探していた。どうせ暇だろう、手伝え。」
一ノ瀬司は強引にもそう言って、私の目の前に大きな段ボールを置いた。
中には多くの高級そうな封筒が入っている。
そして、その隣にドサっと厚い紙の束を置いた。
「一ノ瀬60周年記念パーティーの招待状だ。この封筒に案内状を入れろ。こんなもの小学生でも出来ることだ。夕方には戻る、それまでに終わらしておけ。」
一ノ瀬司はジャケットを羽織り鞄を持つと、私の返事なんて聞かず出て行ってしまった。
え……?何なの一体。
とんだ、強引男よ……
私、手伝うなんて一言も……!
目の前の大量の封筒と紙に、愕然とする。
でも、やらなきゃどうなるか……
想像しただけで恐ろしい。
それに、小学生でも出来ることだ、なんて言われてやらないわけにいかないじゃない。
一ノ瀬司の思惑通りにするのは癪だけど、しょうがない。
これも契約のうちだ。
気は進まないものの、私はせっせと招待状を作ったのだった。