sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜

■家族を救う為に!








先日のことが、まるで夢のよう。


というか、夢であってほしい。

そう、何度願っただろうか……



仮にも大企業の御曹司に言い返してしまったんだ。

他の会社にも根回しされて就職出来ない、なんてこともあるかもしれない。



「……はぁ、何であんなこと……」




8月も折り返し。

まだまだ暑い日は続く。


お盆だし、実家に帰ってちょっと頭冷やそう…


そう考えた私は、紗栄子に一言置手紙を残し朝一にアパートを出た。



東京から電車で1時間半ほど電車に揺られれば、懐かしい町並みが見えてくる。


神奈川県鎌倉市。

田舎という田舎ではないがとても長閑で素敵な地域。


私は電車を降り、大きく深呼吸をした。


やっぱり、都会より空気がいいや。



私の実家は山寄りで、電車を降りても2、30分以上歩かなければらない。


高校生の頃、よく駅前のマックで寄り道したっけ。


もう、4年も前のこと。
懐かしいな……





< 38 / 251 >

この作品をシェア

pagetop