sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜





お父さんの後を追いかけようとするお母さんはそっと私の肩に手を置いた。



「ごめんなさいね。お父さん、相変わらず素直じゃないから……本当は梢が帰って来て嬉しいのよ」



お母さんは私の左頬をそっと優しく撫でる。




「でもね、お父さんの気持ちもわかって欲しい。梢は巻き込みたくないのよ。梢には向こうの生活があって私たちが邪魔するわけにはいかないの。家のことは気にしないで。私たちなら大丈夫よ。」



大丈夫、なんて嘘つかないで。


私の頬に置く手が震えてるくせに。



どうして私を関らせようとしないの?

巻き込みたくないって、私も家族なんだよ?




4年近く、家族のそばにいなかったことをこんなに悔やんだことはない。


どうして私……こんな重要な時に……っ




「お父さんの気持ちも、お母さんの気持ちもわかるけど……私にも私の気持ちがあるの。このまま黙って見過ごすなんて出来ない…っ」




ブーケとお供えの花を机に置いて、私は走って家を飛び出した。




私が救うから……

鉄工所も、家族みんなも────。






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