sweet♡marriage〜俺様御曹司と偽装婚約〜
「で、相手の女、美人なわけ?」
紗栄子はすっかり晩酌モードでお酒のスピードが速い。
「顔も何も知らないけど…多分年下じゃないと思う。大人な人で色気があって…きっと私なんか歯が立たないくらい美人…だと思う」
こんなこと自分で言って悲しくなるよ……
「ふーん、大人の色気で美人ねぇ〜あんたには無縁の言葉ね」
紗栄子はふっと笑って私の頬を指でツンツンと突いた。
そりゃ、私には大人の色気なんてないですよーだ!!
「梢はね〜ちんちくりんだし、色気ないけど、可愛いよ、普通に。私が男なら絶対あんたに惚れてるね」
紗栄子は何を思ってかいきなりそんなことを言い出す始末。
よ、酔ってんな、あなた…
私も紗栄子ぐらい色っぽかったらな……
「梢……こんなときに追い打ちかけるよう悪いけど、梢あんた今内定ゼロでしょ?何もする気になれないのわかるけどちゃんと考えなよ?」