七色の明日
はー。
なんか疲れるな。
「あ、香織、じゃあお姉ちゃん行ってくるわね」
「うん。いってらっしゃい。」
「なぁ」
「なに?」
「お前ってお母さんとかっていないのか?」
「まぁ、そうかな。」
「そっか」
「……っていうか私お前じゃないしちゃんと香織って言う名前があるから……」
「………わかった」
「じゃあ呼んでみて」
「無理」
「ご飯作らないからね」
「……っ……か、おり」
「え?聞こえない……」
「香織」
「/////いいよ。」
「え?」
「作ってあげてもいいよ」
「なんだ。上から目線、
まぁ、サンキュ」
な、んで、な、んで皐月以外の人にドキッとしたの?
ダメだ、私の彼氏は皐月なんだから……
「……じゃじゃあ、作ってくるね」
できた。
「佐伯くんできたよ」
「あぁ」
「ど、どう?」
なんにも言ってくれない……
もしかして、口に合わなかったのかな?
「口に合わなかった?」
「…………いや、すっげーうまい」
「そ、そう?ありがとう」
もうちょっとで学校の時間だ。
あ、そういえば、
「佐伯くんって楓高校に行くんだよね?」
「あぁそのつもり」