七色の明日



「お、柊。さっき、お前の争いがあったぞ」




そう言ったのは、柊が一番仲のいい、高橋光誠。




「俺の争い?」



「そう。栗原と、有坂がお前をめぐって言い争ってんの。いいなぁ、俺もモテたいなぁ。」



いや、あなたも十分モテてるでしょ。




「なぁ、栗原」



え?なんで私に聞いてくるのよ。



「え?べ、別に言い争ってなんかないよ」



「いやいや、あれは、完全に言い争ってたな」




「香織、それはほんとか?」




「嘘にきまってるじゃん。高橋くんも勝手に話作らないでよね」


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