青空からのサプライズ
奏汰の提案で、バンドを組むことになった

生き生きしている奏汰といると

こっちまで力が漲る!!


同じ病気で、しかも生まれつき


なんとなく、でも、しっかりわかる


奏汰は、生きていたいんだよね!


あたしは、奏汰を尊敬している


勉強は、出来る

教えるのもうまい

作曲も、作詞も凄く素敵

まぁ… 思いつきをカセットに録音って

しかも、もう一度弾けない


ある意味、天才



二度とない、今日、この一瞬



それを大切にしている



そんな奏汰が、なりたいものは


〝青空〟 だった


そんなに好きなのかと笑ってしまい



後日



「なんで、青空好きなのしってたの?」

「あ」



おどかそうとして…とか、言っていいやら

誤魔化しが思い浮かばない




「ぷっ!!隠し事出来ないの?」

「そんなことない!!」

「そんな、否定すること?」

「あ」


「おかしいなぁって、思ったんだよ
絶対、脱ぎ捨てたのに
しっかり上に掛かってたから
結だったんだね!?」

「あ…ごめんなさい
おどかそうとして」

「あはははははっ
言わなきゃバレないのに!!」


しまった……


完全に馬鹿丸出し……



「ありがとう」



奏汰は、優しい

いつも、温かい笑顔で

回りも皆、明るくする



こんなふうに、自然と生きてみたいな


ありがとうなんて、言われるほど


大したことしてないのに


こんなに嬉しそうに…



「こちらこそ、ありがとう!!」

「ん?なにが?」



ちょっと奏汰のマネをしたかったけど

意味不明だったらしく


間抜けな顔された


あたしは、まだまだ奏汰に追いつけない









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