幼なじみの罪ほろぼしと恋心
大樹に負けないくらい冷たく言い放つ。

彼はハッとした表情になり、それから気まずそうな顔をした。


「……ごめん。そうだよな。俺が口出しする事じゃないんだよな」


しょぼんと項垂れて呟く。


ちょっと言い過ぎたかなと思いながらも、歩み寄る気持ちは湧かなかった。


「そうだよ。何不機嫌になってるのか知らないけど、私の事は放っておいてよ」

「……」


大樹は何か言いたそうにしながらも結局何も言わず、気まずい雰囲気のまま私達は電車に乗り込んだ。
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