ブラック-SS-
他から見たら分からないかもしれない、対して変わらないように見えるかもしれない。
でもきっとクラスメートの私だから分かるんだと思う。
毎日彼を見ているから。
毎日彼の生活姿を見ているから
いつもの彼と、彼女の前での彼の違いに
驚かずにはいられなかった。
ほんの些細な表情の違いに
いつもより優し気に話すその姿に。
「ったく、待ってろ」
そう言って彼は彼女の額から手を話してドアへと向かって行く。
「え?どこ行くの?」
「飲みてェんだろ」
きっと彼は、彼女がどうしても飲みたいと言うリンゴジュースを買いに行ったんだと思う。