私は先輩の浮気相手。
かすみなら別れるなって言えば、辛くなって逃げるだろうから。
俺の作戦通り。
そう。
今日までは―。
「……なんで、俺の家の前で、待ち伏せすんだよ。
まだ朝の7時過ぎじゃねぇか」
低血圧で不機嫌な俺の前にいる男は。
悲しげな表情だった。
「しゅうと俺、一緒にいて2年目。
さぁどういう意味だと思う?」
クール気取りなヤツかと思えば。
変なヤツなのか、コイツは。
「意味わかんねぇよ。隼人」
「じゃあ、しゅう。質問を変えてあげよう。」