私は先輩の浮気相手。
あたしはふるふると首を横に振る。
「ごめんね、しゅう...」
そっとしゅうの手のひらが、あたしの頭に触れて、引き寄せられる。
コツンと額がぶつかって、
「かすみ、謝るんじゃなくて、ありがとうの方がいい」
「しゅう……」
「俺はそっちのが、清々しいぜ」
ニッと笑ってくれるしゅうに、あたしもつられて笑う。
外を見れば、快晴の空が広がっていた。
「じゃあ、俺帰るな」
「うん。玄関まで送る」
しゅうは帰り際、あたしの方に振り返って、何かを投げてきた。
「それ食えよ。元気になれっから!」