私は先輩の浮気相手。
ていうか、先輩。
彼女に対して酷い態度だ。
「俺、ただ女子と話してただけだし。
ていうか君1人を愛してる、何て1度も言ってないんだけど?」
「!!!」
「あ。ごめん、傷ついた?」
「さいってぇっ」
――パァアアン!!
痛そうなビンタする音。
けど、先輩は無表情のままだった。
先輩が屋上を出て行ったところで、ほっと胸を撫で下ろす。
あの場で見つかっていれば、色々言われるに違いない。
「ん…?」
ふとしゅうを思い出して探すと、あたしの膝の上でいい子に眠っていた。