私は先輩の浮気相手。






しゅうからキスをしてもらうと、そっと離れる。



「かすみ……」



あたしの名前を呼んで、

不意に真剣になるしゅうの顔が好き。





この後言う台詞は決まっている。




「好き―…」


言いかけたところで、誰かが屋上に入ってきた。


何でか分からないけど、しゅうを掴んで、急いで裏に隠れる。

そっと顔を覗かせると、あの先輩がいた。





「ねぇっ!私だけを愛してって言ったでしょっ!!」


「どうして?」



「はぁっ!?付き合っているんだから、当たり前じゃない!」


何これ。

修羅場…?



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