共学なんて聞いてない!

そして、今は広咲にある自分たちの荷物を青陵に移動させているところ。



「桜奈~もう絶対眼鏡外せないね~」

「そうなる…女子高のはずだよね、広咲学園…」

「女子高だった、ね」



だった の部分を強調して言ったのは、あたしの親友の神原雪(カンバラ ユキ)。


雪が言っていた眼鏡っていうのはあたしがかけている黒ぶちの"ダテ"眼鏡のこと。

あたしは別に目が悪いわけじゃない。

ただ、人と境界線を作るためにかけてるんだ…。



「じゃあさ、せめてその微妙な前髪くらいどうにかしたら?」

「どうにかしないよ。これはあたしの大切な"ガードマン"なんだから」



あたしの目にちょうどかぶるくらいまで伸びた前髪。

まぁ、他人からみたら眼鏡で前髪長くて目元みえないし、ただの陰キャラだとしか思われないね。


それが狙いだから気にしないけど。
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