甘い香りに誘われて【続編 Ⅲ 完結しました】
休憩を終え車に戻る。

エンジンをかけながら、宮澤さんが
「着メロ…あのバンド好きなの?
新しいアルバムは聴いた?」

「はい!ファン歴10年なんです‼︎」

車内の音楽を、さっきまでかかってたライトクラッシックから、そのバンドのニューアルバムに変えてくれる。

「何曲目が好きですか?」

「「3曲目!」」

ニカッ!好きな曲が同じと知り、更にうれしくなる。

ときどき、曲を口ずさみながら、車は進む。

午後12時半

車は高速を下り、名古屋市内を走る。

「空いてるな…大晦日ではないけど、蕎麦を食べないか?」

納得いく蕎麦が打てないと開店しないというお蕎麦屋さんで、お昼をいただく。

(宮澤さんとご飯食べるの2回目〜楽しいな〜〜)ふふふ…と笑いが漏れる。

「佐久間さんって、何でも美味しそうに食べるよね。一緒に食事しててうれしいよ」

「私も、こんなに美味しいお蕎麦を宮澤さんといただくことが出来て、うれしいです」

精一杯の感謝を込めて言う。
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