甘い香りに誘われて【続編 Ⅲ 完結しました】
社食で、なんとか定食を食べ終わり、買い物があると言う三奈と別れ、松田と喫茶スペースで隣り合わせに座る。

「なあ、佐久間…」

「………」

「…さーくーまー?」

「へ?…ごめん。考え事してた。何?」

私のことを何度も読んでたらしい大樹に返事をする。

「………」

「松田くん、何?」

どうしたんだろ?何か言いづらそうな…

「佐久間って宮澤課長と何かあった?」

「何かって?」

「佐久間と宮澤課長って、付き合ってたろ?…もしくは、その一歩手前くらい。

でも、今年になってから、佐久間が壁作ってるような感じになっちゃってる」

違う?と横から私を覗き込む。

(ちょっと〜近いよ!)

「なぜ?」

射抜くような目で私に問う。




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