恋の魔法と甘い罠~おまけSS
「玲夢?」



そんなことを考えていると、俺の胸辺りのシャツをぎゅっと握りしめてきた玲夢の手がふるふると震えだして。



「な、んで?」


「ん?」


「あたしはっ、少しでも、晴希さんと触れ合いたいのにっ」



そう言い終えた玲夢は手だけじゃなく、身体まで震えだして。


泣いていることに気づく。



「ちょっ! 何で泣くんだよ!」


「……だ、って、晴希さんが……っ」



そこまで言った玲夢は俺の胸にぎゅっと額を押し付ける。



「晴希さんがっ、『嫌』って……」



『俺が、嫌なんだよ』



確かにそう言ったけどさ。



「そうじゃねえって」
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