恋の魔法と甘い罠~おまけSS
電話を切って顔をあげると、目の前にはいつの間にか凪がいて。



「玲夢ちゃん?」


「ん」


「本当、わかりやすすぎ」



そう言いながらくすくすと笑っている凪に居心地が悪くなる。



「帰るんだろ?」


「な、何で……」



知ってんだよ、という前に凪の声が飛んでくる。



「“早く帰りたい”って顔してる」



そこまでバレているらしい。


本当にいつも凪にはすぐに見透かされてしまうから、気まずくてしょうがねぇ。



「んじゃ、また」



そのまま席を立って会計を済ませると、すぐに店を出た。


凪は相変わらず俺の顔を見ながらニヤニヤしてたけど、それは見ないふりをした。
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