恋の魔法と甘い罠~おまけSS
どっち?
「ただいま」


「おかえりなさーい!」



玄関に入り、靴を脱いでいると元気な声とともに玲夢が小走りでやって来た。


その姿に頬が緩む。


目の前で足を止めた玲夢に右手を伸ばしたと同時に、



「うわああああん!」



大音量の泣き声が耳に届いてきた。



「あ」



そしたら、俺の手があと数センチで届くはずだった玲夢の身体は、すいっと方向を変えてそのまま遠ざかっていく。


宙に浮いたままの手をぎゅっと握りながら、小さく息を吐く。


つーか、これ、何度目だ?
< 313 / 379 >

この作品をシェア

pagetop