恋の魔法と甘い罠~おまけSS
「とりあえず風呂に入ってくるわ」


あれこれ聞かれるのも困るからとこの場から逃げようとした。

そんな俺にも玲夢はやさしい言葉をかけてくる。


「ゆっくりあたたまってきてね」

「ん」


そのまま脱衣場に入って服を脱ぎ始めたとき、ふと思いついた。

またリビングに戻ると、洗濯物をたたんでいる玲夢に声をかけた。


「玲夢」

「あれ、晴希さん、どうしたの? 忘れ物?」

「ん」

「着替えは出しておいたよ」

「知ってる」

「バスタオルも出てるよ」

「わかってる」

「え、じゃあ何?」

「これ」


そう言いながら掴んだのは、玲夢の腕。


「え!」

「玲夢を連れてくの忘れてた」

「ええっ!」
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