恋の魔法と甘い罠~おまけSS
そのせいで、酸欠のように頭がふらふらしてきて、それを支えるように和泉さんにしがみつく。


密着した場所から熱い体温、速い鼓動を感じて、身体が熱いのも心拍が上がっているのもあたしだけじゃないんだと頬が緩む。


そんなあたしに気づいたのか、和泉さんは唇を離して「余裕だな」と口角を上げた。


けれど、あたしは頬が緩んだだけで、呼吸は乱れているし、身体はしがみついていなければ立っていられないほどにふらふらしているし、和泉さん以上に速く鼓動が脈打っている。


余裕なんて全くないのに。


その上、見下ろしてきている瞳はとてもやさしいのにどこか熱を孕んでいて、あたしの身体の奥底まで熱く疼かせる。
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