恋の魔法と甘い罠~おまけSS
居心地が悪くなって、苦笑を浮かべながら顔を背けた俺に、玲夢はくすりと笑う。


「あたしだけじゃないんだね」

「は?」

「不安に思ってるの」


何気なくこぼされた言葉だけど、ちょっと待て! 玲夢が不安に思ってることがあるのか!?


「何だよ?」

「え」

「何が不安なんだよ」


俺の言葉に、玲夢ははっとして掌で口許を覆ったけど、もう遅い。

これって不満はないけど、不安はあるってことだよな。

心の声を聞いてしまったら、それが何なのかちゃんと聞いておきたい。


「何が不安?」


もう一度そう言うと、玲夢は観念したように小さく息を吐いてから口を開いた。
< 375 / 379 >

この作品をシェア

pagetop