恋の魔法と甘い罠~おまけSS
首を傾げながら鷹山くんに視線を送っていると、鷹山くんはそれに気づいたようで。



「合コンがあるんだけどさ。鮎川も行かね?」


「え」



合コン。


行くわけがない。


けれどあれこれ訊かれるのが嫌で、この間の飲み会で咄嗟に彼氏はいないと答えてしまったから、何と言って断ればいいのか思い付かなくて。



「なんかさ、あと二ヶ月ほどでクリスマスじゃん?」


「あ、うん」


「だからみんな躍起になって彼女作ろうって頑張ってんだよね」


「そ、そうなんだ」


「俺もさ……」


「ん?」


「実は俺もそうだったりして」


「……」



それって、鷹山くんもクリスマスに向けて彼女がほしいって思ってるってことなのかな?
< 90 / 379 >

この作品をシェア

pagetop